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ケナガマンモスは水不足で絶滅した?
2016年08月25日
ケナガマンモスの写真。(©安友康博/オフィス ジオパレオント)ケナガマンモスの写真。(©安友康博/オフィス ジオパレオント)

  今から約259万年前にはじまった「第四紀」という時代は「氷河時代」といわれています。地球の気候が冷えこんで、高緯度地域や高山に氷河ができた時代です。

 そんな時代に大繁栄したゾウ類が「マムーサス・プリミゲニウス(Mammuthus primigenius)」です。「マムーサス・プリミゲニウス」は、全身を長い毛で覆っており、「ケナガマンモス」や「ケマンモス」、「マンモスゾウ」の名前で親しまれています。この記事では、「ケナガマンモス」と呼ぶことにします。

 ケナガマンモスは、ユーラシア大陸の北部から北アメリカ大陸の北部にかけて、とても広い範囲で繁栄しました。日本でも、北海道にやってきていたことが明らかになっています。

 しかし、今から1万年くらい前になると、各地のケナガマンモスは次々と姿を消していきました。ケナガマンモスの絶滅の原因については、いくつかの仮説があります。

 代表的な説として「人類が原因」という説と「食料不足が原因」という説が有名です。

 当時、人類がケナガマンモスを狩っていたことはほぼ間違いありません。肉を食料に、毛皮を衣類の材料に、牙は槍や針などの材料に、骨は家の材料に使っていました。こうしたことから、人類がケナガマンモスを狩り尽くしてしまった、という見方があります。これが「人類が原因」という説です。

 また、約1万年前というと、氷河時代の寒気がゆるんで少しずつ暖かくなっていた時代です。気候がかわると植物もかわります。ケナガマンモスが食べていた植物も消えていって、食べるものがなくなり、ケナガマンモスが滅んだという見方もあります。これが「食料不足が原因」という説です。

 このたび、アメリカ、ペンシルバニア州立大学のルッセル・W・グラハム博士たちは、アラスカのセント・ポール島におけるケナガマンモスの研究成果を発表しました。

 セント・ポール島は最後までケナガマンモスが生き残っていた場所の一つです。博士たちの研究によると、約5600年前までこの島にはケナガマンモスがいたといいます。

 博士たちがその頃の島のようすについて詳しく調べたところ、当時、島の植物には大きな変化はなかったようです。このことは「食料不足が原因」という説とは矛盾します。

 また、当時、島に人類がいたという痕跡は発見されませんでした。そのため、島のケナガマンモスには人類の狩りは関係しなかったということになります。「人類が原因」という説でもないことになります。

 一方で、約7850年前から島の気候が乾燥していったことが明らかになりました。2000年以上にわたる乾燥化によって、島はしだいに水不足になっていったようです。このことから、博士たちは「水不足がケナガマンモスの絶滅の原因」ではないか、と考えています。

 今回の研究は、あくまでもポール・セント島のケナガマンモスについてのものですが、今後、どのように研究が進んでいくのか、注目です。(土屋 健)

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